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テレビ業界の新たな幕開け

2011年7月24日。

それは、50年以上続いたアナログテレビが役目を終える日。

何かが終わるとはつまり、何かが始まるということ。

テレビもラジオも携帯電話も全て、
空中を電波が飛び交うことで人々のもとに届いている。
現在、アナログテレビが利用している電波帯域、207.5MHz~222MHz。
2011年以降空くことになるその帯域を使って、
全く新たなテレビサービスが開始される。

それが、マルチメディア放送。

携帯電話向けの全く新たなテレビである。
あくまでワンセグは、地上波がそのまま視聴できるという、
補完的メディアだった。
マルチメディア放送では、独自に編成された番組が放送される。

その新メディアを巡り、各社各業界が凌ぎを削る。

携帯電話の世界に念願のテレビ事業を取り入れようと意気込む、通信会社。
テレビは俺たちのものだと豪語する、地上波。
ラジオの復権を目指そうと地方から攻め上げる、各地ラジオ局。
そして、新メディア組成という土壌で、新たなビジネスを構築しようとする、商社。

それを担うのが住友商事、放送・映画事業部。

かつて、1953年に「イ」という文字を画面に写したところから始まったテレビ放送。
地上波ができた後、ケーブルテレビを全国に敷設し、
衛星放送の立ち上げに力を注ぎ、
テレビ通販の質をここまで高めてきたのが住友商事だった。

また再び、商社の出番が来たのかもしれない。
各社各業界と凌ぎを削り、政府の意見も伺いながら、
商社はビジネスを創っていく。

米田 勝紀
商社人と歌舞伎の責務
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