ちょうど3年前、私が入社2年目の秋のことでした。
とある金曜の夕方、取引先からの電話にこの話は始まります。
取引先の機械が故障し、
翌週月曜からの自動車の生産に支障をきたすため、
住友商事で対応できないかという打診を受けたのです。
具体的には、
鋼板を溶接する加工だったのですが、
それは、当社の事業会社では、まだ2ヶ月前に始めたばかりのもの。
自動車には厳しい品質管理があるため、
まずは土曜日にサンプル品を数十枚を届け、
品質面で問題なければ、
翌週から千枚単位で納入して欲しいという依頼でした。
このように、納期も非常に厳しいものだった上に、
始めたばかりだった加工そのものにも若干の不安があり、
関係者一丸となって対応(個人的には気合を出すくらいでしたが)。
なんとかサンプル品を土曜日の晩に納入することができました。
結果、品質も問題ないと判断を頂き、翌一週間、
取引先に代わってこの加工を請け負うことに。
多くの方々、関係者に無理をお願いし、
個人的にも心身ともにつらいものがありましたが、
自らもトラックに乗ってサンプルを運んだこと、
夜を徹して製品を完成させたこと、
何よりこの一週間無事に対応できた時の達成感、興奮は
言葉では表現しがたいものでした。
この時学んだのは、
ビジネスにおいても信頼関係が非常に重要であるということ。
日頃の信頼関係がなければ、
人に無理をお願いすることはできないし、
人も話を受けてくれることはありません。
毎日の積み重ねがいかに大切かを痛感しました。
そして、一人では大したことはできないということ。
多くの人が一つになった時、
無理とも思えることを乗り越えられるのだと、
経験できました。
この出来事には後日談があり、約3年経った2009年の夏、
新車種の部品について
この溶接加工を当社が正式に受注することとなったのです。
この受注には、3年前の秋の経験が大きく寄与しており、
目の前のこと一つひとつキッチリとやることの意味を噛み締めました。



















