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「あの時、自分に足りなかったもの」

入社1年目の9月、
バナナ生産のノウハウを学ぶため
フィリピン・ミンダナオ島に初の海外出張をしました。

初めのうちは、
日本の消費者に品質の良いバナナを届けたいという気持ちから、
生産者に対して、一方的な主張ばかりしていました。

しかし、言葉も文化も違う
ミンダナオ島の山奥の人々に、
日本から来た若造が
あれこれ指示してもなかなか動いてくれません。

「産地と消費者をつなぐ仕事」のはずなのに
自分には
産地の人々へのリスペクトが足りなかった…。

この反省から、
まず相手がどのような問題を抱えているのか聞くことにし、
一緒に畑を歩き回って解決策を考えることにしました。

そうして研修で担当した全ての農園の畑を見て回った後、
生産者たちを山小屋に集め、
現地で撮りためた写真を使いながら、
品質を良くし、生産性を上げるための提案を
ノートパソコンでプレゼンしました。

その結果、
なるほど、と納得してもらえたようで
(現地語なのでわかりませんでしたが)、
これをきっかけに生産者たちとの距離が一気に縮まり、
家に招待され手料理をご馳走になることもありました。

結局産地には半年滞在しましたが、
ここでさせてもらった貴重な経験が
現在の仕事をする上でも役に立っていますし、
他のビジネスをする際にも
大切にしていこうと思っています。

藤本 篤人
「アメフトとの再会」
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